今夜はこれを借りて帰ろう。

パイレーツ・オブ・カリビアン2
失われた死人の聖櫃/幽霊海賊の逆襲

初めまして映画ライターの是枝久美子と申します。

このコーナーは普通の映画紹介より半歩踏み込んでお送りする、鋭くも暖かいシアターガイドです。

第1回目はこの夏一番の話題作、「パイレーツ・オブ・カリビアン」を観て思ったあんなこと、こんなことを一挙大公開いたします。

スター・ウォーズとインディ・ジョーンズのミックス

この作品はシリーズ物の2作目。1作目からなんとなくパクリ臭が漂っていたのですが、2作目になってそれが決定的なものとなったみたいですね。
70年代から80年代を代表するジョージ・ルーカスの大作を21世紀に蘇らせようとしているとしか思えないくらいよく似たストーリーなのです。

だってさ、人間関係だけに注目したって、ジャック・スパロウ船長は、ハン・ソロ船長でしょ。ウィル・ターナーはルーク・スカイウォーカーでしょ。エリザベス・スワンは、レイア姫でしょ。

この辺までなら偶然かなとも思えなくないけど、スパロウの忠実なる部下ギブスはまるでチュー・バッカだし、ラジェッティとピンテルのコンビはC3-POとR2-D2にダブります。
お話も、守りたくない約束の期日が迫ったスパロウ船長が逃げ回り、いわくありげな箱を探して求めて未開人に捕まったり、闘ったりするあたりはまさしく「インディ・ジョーンズ」。

実は「インディ・ジョーンズ」もハリウッド映画の草創期のアイディアを使い回してできた作品なので、リサイクルシステムが最大限に有効活用された結果の大ヒットということになります。

ジョニー・Dにメロメロ

と、こんな酷評ばかりしている筆者も実は、ジョニー・デップの目芝居にはコロリと参っています。
かつて、ジョニー・Dは大きな黒い目をキョロキョロ動かして、ハサミ男の困惑や、悲しみを巧みに表現し、一躍、スターダムに駆け上がりました。彼の原点ともいえる目の芝居は、今回も随所に見られ、作品をコミカルに盛り上げています。


記者会見の一コマ

7月10日の記者会見では、感極まった女性記者が、「ジョニーさんとオーランドさんにお尋ねします」というべきところを
「ジョニーさんとデップさんにお尋ねします」と言い損なったのを聞いたデップは、右手でオーランドのマイクを、左手で自分のマイクを持ち、「なんでも聞いてくれ」とおチャメぶりを発揮。 大勢の女性記者たちはメロメロになりながら、六本木ヒルズのプレミア試写会を目指して行きました。

次回は、久しぶりのビビンアン・スーちゃんが演じる大人のおとぎ話
『靴に恋する人魚』(9月公開)です。

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