今回は『電車男』のエルメスさんこと伊東美咲が体当たりで挑んだ2004年晩秋の話題作『海猫』をご紹介します。
監督は『失楽園』、『阿修羅のごとく』を世に送り出した森田芳光。原作は谷村志穂。

2つの愛に苦悩する薫に伊東美咲、薫の夫となる邦一に佐藤浩市、邦一の弟で薫に恋心を抱く広次に仲村トオルが扮しています。ストーリーは、はっきり言ってぐだぐだですが、全部で4回のベッドシーンが見所。夫役の佐藤浩市とのシーンが3回で、あとの1回は一番丁寧に撮影された仲村トオルとの旅館でのシーンです。
「ワイルドな漁師の夫」対「絵描きの才能がある繊細な義理の弟」という超分かりやすい設定にはびっくりですが、東映映画ですからその辺は穏便に。
作品の舞台は函館近辺の漁港。薫(伊東美咲)は、地元銀行で窓口業務を担当する美貌の女性で、ある日、職場でチンピラにからまれるというトラブルから救ってくれた邦一(佐藤浩市)に恋をし、そのまま結婚することになりました。

街一番の美人を妻にできた邦一は有頂天。これから夫婦で昆布漁に出なければいけないというその時にも妻の美しさに欲情してしまい、浜の物置小屋に引っ張り込んで妻のパンティーを引きずり下ろす亭主です。それも物置小屋に窓に両手をつかせ、立ち姿勢のままバックからガンガン突きまくってしまうというかなりの手抜き工事セックス……。
薫のお腹に子どもが宿ったものの夫婦の仲はいつのまにかギクシャクし始めてしまいました。ちょうどその頃、邦一はひょんなきっかけでケガをし、自宅から離れた病院に入院してしまいます。

結局、夫は家に寄り付かなくなり、薫のお産の時も付き添ったのは弟の方。こんなことが重なれば、薫ならずとも、不倫とは知りつつも、弟の方に心を許してしまうというものです。
ある日、薫は決心をしました。口実を作って家を空け、義理の弟に会いに行くのです。作品のキャッチコピーにもなった「一度だけ、あなたに抱かれにきました。」というせりふはこの場面を効果的に盛り上げた薫の決めゼリフ。
二人は、ひなびた旅館の一室で結ばれますが、仲村トオルは邦一のシーンとは比較にならないくらい丁寧な愛撫を伊東美咲の体の随所にちりばめ、観客も同時に官能の世界へと誘われます。仲村トオルが行なう執拗な足指舐め口撃に恍惚の表情を見せる伊東美咲のエロさはマジっぽくて、逆に新鮮でした。
次回の「今夜はこれを借りて帰ろう。」は3月16日アップの予定です。
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