幸せってなんだっけ?
リカちゃん人形の呪い
や~、まいった。今年もまた税金の督促状がやってきた。
昨年は税金を滞納していて貯金を差し押さえられたので、
今年は差し押さえ通知がこないうちに
なんとか払いましたよ。トホホ~。
おかげでスッカラカンになった私は、
用事もないのに食事どきを狙って姉の家に行き、
御飯をご馳走になっている。
自宅では「サッポロ一番塩ラーメン」を作り、
麺を食べた後の残り汁の中に白米を投入して食べている有様。
まるで貧乏学生のような日々だ。
さらに追い撃ちをかけるように、友人の出産祝い、
お取り寄せしていたワンピースが入荷、など
私の財布からヒラヒラとお金が消えてゆく。
しかも、先日は
駅前に停めておいた自転車のサドルが盗まれてしまった。
何とか立ちこぎで帰るも、赤信号でバランスを崩し、
サドル下の剥き出しになった鉄の棒が尻に刺さり、
あまりの痛さに気を失いかけた。
正に踏んだり蹴ったりのエブリディである。
これも「カーネルサンダース人形の呪い」ならぬ、
「リカちゃん人形の呪い」だと思う。
子供の頃に私は、リカちゃん人形のパンツを脱がしたり、
手足を軟体人間のように動かして遊んだり、
髪の毛を美川憲一カットにして楽しんだ挙げ句、
飽きてどこかになくしてしまったのだ。
リカちゃんからしたら
「散々アタシをもて遊んどいて、酷い仕打ち! 呪ってやる!」
となっても仕方がないだろう。
そう、この呪いから解き放たれるのはリカちゃんを探すしかない。
そして再び勝利を勝ち取るのだ!
…って人生において勝利したことなどないけどな!
取り合えず勝利に備えて、
尻の傷にオロナインを自分で塗って治療しております。
次回の「幸せってなんだっけ?」は4月22日アップの予定です。
ひらこもえ
1976年東京生まれ。舞台芸術学院卒業後、女優の末席にもぐり込む。
末席に位置したまま静かーに女優を廃業し、物書きに転身。著書にお腹がよじれるネタ満載のエッセイ集「ドロップス」(日本文学館)がある。




















