幸せってなんだっけ?
幸せってなんだっけ?
「幸せってなんだっけ?」というタイトルでありながら、
「幸せ」というお題にほとんど触れていないことに
今さらながら気が付いた。
最終回なので、「幸せ」をお題にしてみよう。
今や選択肢がたくさんあるジャパンにおいて
「幸せ」は『好み化』しているように思う。
昔は、[女性の幸せ=結婚]であった。
情報社会の現在、[結婚=幸せ]に必ずしも結びつかないことを
女子たちは気付いてしまったのだ。
その中の一人に私もいるのだが。
じゃあ、私にとって何が幸せか?と問われたら、
日常に不幸な出来事が起こらないことである。
これは親戚のおばちゃんによく言われることなのだが
「姉妹で金の貸し借りは絶対にするんじゃないよ。
もえ、アンタも金に困ったとしても
姉ちゃんに金借りにいくんじゃないよ。
トラブルになったとき、姉妹の関係が終わるから」
要は「金銭トラブルで大切な絆も
もろくも壊れてしまうからダメだよ」
と忠告してくれているのだが、
この話をされるたび、
金を借りるのは私の方と決めつけているところが腑に落ちない。
なにはさておき、テレビを観ながら、
あーだこーだ言ってる時が幸せだ。
たとえば「船越英一郎のM字ハゲとインリンのM字開脚、
よりM字に近いのはどっちだろう?」とか
「後藤久美子と楠田枝里子の髪はどちらの方が
キューティクルが多いのか?」とか
「RIKAKOのデコシワとETのデコシワどっちが深い?」と
くだらないことを考えている時が幸せである。
こんなくだらないことは、心に余裕がないとできないからだ
(バカの可能性大)。
最後くらい良いことを書いて締め括りたかったのだが、
結局このようになってしまった。
「幸せってなんだっけ?」の連載は終わるが、
私の”幸せってなんだっけ?”は終わらない、
つーか終われない。
だって、端から見たら、こんな寂しい女はいないだろうよ。
だから、今日も私は泣き笑うのだ。
いや、明日もだな…
ひらこもえ
1976年東京生まれ。舞台芸術学院卒業後、女優の末席にもぐり込む。
末席に位置したまま静かーに女優を廃業し、物書きに転身。著書にお腹がよじれるネタ満載のエッセイ集「ドロップス」(日本文学館)がある。




















