学生時代から6年も付き合っている彼氏がいるイズミちゃん。子供も欲しいし、そろそろ結婚したいなぁと思っているのに、彼氏はいつも無反応。
イズミちゃんは思いきって、自分からプロポーズしてみることにした。
「ねぇ、私たちそろそろ、考えない?」
「何を?」
彼氏はマジに、イズミちゃんの言っていることがわからないらしい。素の顔で聞きかされてしまった。
「何を、って、結婚だけど……」
すると彼氏は大笑いするのだ。
「何言ってるんだよ。そんなのあり得ないよ」
えー!?
今に始まった事じゃないけど、改めてこんなに即行で否定されると、さすがに落ち込む。
「私のこと、好きじゃないの?」
「え? 好きに決まってんじゃん」
「じゃ、なんで?」
「だから、まだそんな気分じゃないんだよ。何、言ってるんだよ。早すぎね?」
まぁ、確かに、彼にしてみれば早すぎる話かも知れないけど、女の身としては早いに越したことはない。
あー、早く結婚したいのになぁ……。
イズミちゃんが早く結婚したいのは、仕事に疲れたわけでも、寂しいわけでもない。とにかく子供が欲しいのだ。それも、2、3人はがっつり産みたい。そのためには早く結婚するに越したことはないのだが、いかんせん、彼氏一人の働きじゃ、確かに少々不安ではある。
「私、もっと働くからさ。考えようよ、将来のこと」
イズミちゃんは、彼より半年、年上なので、なんとなくお姉さん口調になってしまう。
「そうは言っても、俺、自信ないよ」
「何が?」
「浮気しそう」
「何だってぇ?」
でも、イズミちゃんにはわかっている。浮気が心配なんじゃなくて、彼は将来に対して不安なのだ。だって、彼は未だにアルバイター。デートの費用もほとんどがイズミちゃん持ちなのだから。
「だから、私が働くって。貯金もあるから当分は大丈夫だよ。だって……、子供が欲しいんだもん、私」
「俺、子供はいいな……」
はっ? いくら自信がないからって、今時の男ってこうなの?
イズミちゃんは彼氏を睨む。
「つまり、やっぱり私のこと好きじゃないんじゃない?」
彼氏はおどおどしながら、「そんなことないよ」と言う。けれど……。
つまり、彼はまだ遊んでいたいのだ。男と女の心の成長にこんなに差があるなんて、なんて悲しいことだろう。
そう思っていたところに彼氏の決定的発言。
「お前、なんだかんだ言って、俺にぶら下がるつもりだろ? 俺にはそんな甲斐性は無いからな。あてにすんじゃねーよ」
どこまでも逃げ腰の男。あんたって、そういう人だったの!?
こんな男と6年間も付き合ってきたのかと思うと、過ぎた時間がもったいないと、すっごく悔しいイズミちゃんであった
次回の「お金はあるのに何故買えない!?」は1月7日アップの予定です。
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