【第43話】誕生日アピール

恋の花びら大回転

2015.7.21

いつも怒ってる女、藍川じゅんです。今日も順調にムカついてますよ！

先日、知り合いのＫさんという男性（38歳）に

「俺の誕生日は×月×日だから忘れないでおいて。プレゼントは手作りの＊＊＊がいいな。それとは別に、俺にオススメの本をちゃんと自腹切って買って用意しておいて」

と言われ、じゅんちゃんの激おこバロメーターがいきなり急上昇。思わず「え、なんで？」と聞き返した。
たいして仲良くない、というかまだ3回くらいしか会ったことない人にそんなこと言われたの初めてだし、そもそも友達にも過去の彼氏にも言われたことない。
しかも、わざわざ「自腹切って」をつけるということは、「家にある本は持ってこないで」って意味ですよね。クソつまんない漫画の途中の巻1冊だけとか、めちゃくちゃ陰惨な写真集を、古本屋の105円の値札シールつけたままあげようかな。一応自腹だし。

世の中には、無邪気に誕生日を主張できる人っているんだなと改めて思いました。
「自分はすべての人間に祝福されるべき！」ってアピールできるなんてすごい。私も、内心ではかなりそう思ってるんだけど、恥ずかしくてなかなか言えないです。

しかし、38歳にもなって大真面目にそんなアピールしているのは、恥ずかしいを通り越していっそもの悲しい。
もしかしたら、この人私の誕生日も盛大にお祝いするつもりなのかしらと思い、試しに「私は9月21日ですよ」と言ってみたところ、

「君の誕生日はお祝いする人がたくさんいるだろうから、僕はしない」

と、キッパリ。「俺はしないけど、お前はしろ」って馬鹿か。
こんな調子じゃ、本当に誰からも祝ってもらえないんだろうな～なんか哀れだな～と思って、Ｋさんの誕生日当日の0:01に「おめでとう」
ってメールを送ってあげたんですよ。
優しさの権化ですよ、私は。
そしたら、Ｋさんから返ってきたメールが、

「0時ちょうどにメールくれようとしてくれたんだね、えらい」

思わず画面を二度見しました。なんだ「えらい」って。
「ちゃんと時間通りにおめでとうって言えて、すごいね。えらいね」って意味か。
もはや、激おこバロメーターも振り切れ過ぎて測定不可能。

「そういう時は「えらい」じゃなくて「ありがとう」ですよね。それに、まだ仲良くもないのにプレゼントをねだるのは印象悪いですよ」

とメールしたら、「はい。すみませんでした。ありがとう」と返信が来て以来、全く連絡が来なくなりました。図々しいくせに打たれ弱いところもイライラする～！
「人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい」って本当にそうなのね、イエス様！

もう一度いいますが、私の誕生日は9月21日でーす☆（無邪気）