【第79話】「出会い系バーに挑戦！」前編

恋の花びら大回転

2017.2.7

先日、出会い系バーに行ってきました。
ただでさえ出会いの多いバーに、出会いたい男女がわざわざ集まっちゃったら、
それはもはやハ●ニングバーなのでは…？　と、過度な期待を胸に突撃しました。

場所は、都内某所にある古びた雑居ビルの2階。
一緒に行くはずだった友人が、看板を見るなり、
「うわ、何ここ怖っ。私は帰るわ」
と言って、急遽帰るほどの怪しい店構え。
今にして思えば、あれは賢明な判断でした。

エスカレーターを降りると、まず店のエントランスがめっちゃ暗い。
受付と店内がカーテンで仕切られていて、薄暗がりの中、何やら陽気な音楽がかかっている。
あれ、間違えてピンサロの面接に来ちゃったかな？　と不安になるほどのいかがわしさ。
受付でシステムの説明を受けた後、お店のチラシで顔を隠して写真撮影。
この写真が、店のブログに掲載されるとのこと。女性客は、無料で飲み食いする代償として、
店の客寄せパンダとなるわけです。なるほど。

店内は女性だけのエリアと男性だけのエリアの2つに区切られていて、
その真ん中に2人用のテーブルが置いてありました。
女性側のカウンターに通され、ドリンクを注文。
やたらとフードを進められたけど、見ず知らずの男性客に
借りを作りたくないという謎のプライドで断りました。

カウンターには、ギャルっぽい2人組と何やら事務作業している地味な女性が1名。
よくこんな暗いところで書類広げられるな！　彼女も客だったのでしょうか？
座っているだけで、男性たちにジロジロと値踏みされているのかと思うと妙に居心地が悪く、
何度もトイレに行ってしまいました。

しばらくすると、店員から小さな紙を2枚渡されました。
名前、年齢、趣味、職業、メッセージを書く欄があり、1枚目にはユージ（仮名）、
2枚目はテツ（仮名）と書いてありました。
ユージは、趣味にカラオケと書いてあり、メッセージに「宜しくお願いします」と一言。
テツは26歳。職業の欄にも何か書いてあったけど字が汚くて読めませんでした。
テツのメッセージも「よろしくおねがいします」でした。
どちらから会うか迷いましたが、まずユージと話してみることに。
理由は、テツよりは字が読みやすく、「宜しく」が漢字だったから。字の印象って大事です。
真ん中の2人用のテーブルに移り、ユージが来るのを待ちます。
そこに現れたのは、なんと…！？
次回に続く！