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恋の花びら大回転

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【第80話】「出会い系バーに挑戦!」後編

2017.2.21

出会い系バーで、さっそく2人の男性からアプローチが!
どんな男性なのでしょうか?

席を移ると、すぐにユージが現れ、目の前の椅子に座りました。
地味な背広を着た50代くらいの男性で、髪はボサボサ。
人のこと言えませんが、どこからどう見ても疲れたおじさんです。
店員がテーブルに10分のタイマーをセットして、トークスタート。
10分もつか、いきなり不安です。
とりあえず「ど、どうもー」と乾杯。すると、仕事は何をしているのか、
お酒は強いのか、普段はどこで飲んでいるのか等々、矢継ぎ早に質問されました。
だいぶ場慣れているようです。

ちなみに、この2人席は個室ではなく、店員や他の女の子が横を通るので、
我々の会話はまる聞こえ。その方が安心ですが。

しかし、ユージは意にも介さぬ様子で質問攻めを続けます。
ユージ「今日はこの後、何を希望ですか?」
私「え、この後?」
ユージ「飲みとか、カラオケとか、あるいは、それ以上のこととか…

回りくどい表現のせいで、余計に生々しくなってます。
私「あー、いや、私こういうお店初めてで、ちょっと勝手が分からなくて…」
と誤魔化すと、ユージは「僕もです!」と、ダイナミックな嘘をついてきました。
そんなわけあるか!

質問されてばっかりなのも嫌なので、
「さっきの紙にカラオケって書いてありましたけど、何を歌うんですか」と、
全く興味はないけれど聞いてみました。

ユージ「え!でも、古いのしか分かんないですよ」
私「あ、私もです」
ユージ「そうだなあ、例えばエグザイルとかセカオワとかかな」
おっさん、無理してんじゃねえよ!

若い子と話を合わせたくて、必死な感じが物悲しいです。
年相応にしていれば、モテるかもしれないのに…。
その時、テーブルのタイマーが鳴り、ユージは男性側の自席へと戻っていきました。
嫌な感じは全くなかったのですが、なんかこう、一言一句にイラッとしてしまうので、
連絡先は交換せず。
飲みとカラオケ以上のことができる相手が見つかるといいですね…。
もう1人のテツは茶髪の青年でしたが、他の女の子が近くを通るたびに
そっちを凝視していて、私のことはほとんど見ていませんでした。

目が合うことなく、10分で終了。

その後、自席に戻っても、男性側からの視線が気になって落ち着かず、
1時間弱で店を出てしまいました。
妙にグッタリして、ヨボヨボと帰宅。

出会い系バーは、彼氏や遊び相手を探すというより、援助してくれる人を
探すのに適しているようです。
出会いではなく、あくまでも出会い系。看板に偽りなしです。
ちなみに、後でそのバーのブログを確認してみたところ、
私の写真がバッチリ掲載されていて、その下に、
「清楚でウブな雰囲気の20代OLが、恥じらいつつご来店!」
と書かれてました。

何一つ当たっていなくて、逆にすごい!
現場からは以上です…。

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藍川じゅん

藍川じゅん

元ピンサロ嬢。アダルト誌にてコラム連載中。著書『大好きだって言ってんじゃん』(メディアファクトリー)が好評発売中!

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