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恋の花びら大回転

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【第62話】「お客様気分」後編

2016.5.17

さて、今回も引き続き、
お客様気分な人のお話です。

「よく知らない人にブスと罵られたことがある」
「職場のおっさんからババア扱いされてる」
という方は、酒でも飲みながら聞いてください。

先日、セクシー居酒屋のカウンターで飲んでたら、近くの若い男性3人組が
「あの子、●●に似てね?」
「そうでもないよ」
「あっちの子の方が似てる」と噂していた。

ふとそちらを見ると、彼らはカウンター内の
すぐ近くで働いてる女の子のことを話していた。
絶対本人に聞こえる距離なのに。

目の前で働いてる生身の人間を、何の感情もないマネキンくらいにしか思ってないか、
あるいはカウンターに彼らにしか見えない分厚いガラスが貼ってあって、
自分たちの会話は漏れてないと思いこんでるのだろうか。
どっちにせよ、怖い。

その時の会話が女の子を蔑む内容だったとしても、
彼女は彼らに危害を加えたりしないし、気分を害することも言わない。
だって、彼女はプロであり、
彼らはその対価を支払うお客様だから。

とはいえ。とはいえですよ、
いくらなんでもお客様の立場にあぐらをかき過ぎではないのか。
何故そんなに無邪気に、自分はいついかなる時も女性に対して「選ぶ立場」
「評する立場」だと信じ切っているだろう。

むしろ、彼らの後ろに分厚いガラス板があり、その向こう側で女性客たちに
「真ん中はまあまあ」
「うーん顔はいいけど足が短い」と、
あれこれ言われてる可能性だってあるのに。

世の中の大半の男性がお客様気分でいる限り、女性は容姿や年齢に関係なく、
勝手に価値を決められ続ける。

それに反論すれば
「大人げない」「若い女に嫉妬してる」「ヒステリー」と、
とんちんかんなことを言われ、笑って受け流せない女が悪いということにされてしまう。

こうした風潮を是正するために、どうしたらいいかを考えた時、
やはり男性が女性によって評価され、消費される場所を増やす必要があると思い至りました。

つまり、女性用風俗の一般化です!
単純に、私が行きたいだけなんですが!
お客様気分の皆さんは、一度商品になってみた方がいい。

「若い女がいる風俗店にいきたい」
「俺は年の割にそこそこイケてる」
などという寝言は2度と言えなくなるはずです。

余談ですが、
前回お話しした自称ブス専おじさんのその後の話。
「ガリガリで顔の整ってる奴なんて何の魅力もない!ブスの方がエロいし可愛い!」

とさんざん騒いでいたくせに、
後になって、実は嫁さんがミスなんとかレベルの美人だとわかり、
その場にいた全員が一気に興ざめ。

あの時のキョトンとした顔は、
「俺?俺は美人と評価された女を嫁として選ぶことのできる男ですけど?」
って意味だったようです。

より気持ち悪いわ! 帰れ!

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藍川じゅん

藍川じゅん

元ピンサロ嬢。アダルト誌にてコラム連載中。著書『大好きだって言ってんじゃん』(メディアファクトリー)が好評発売中!

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