恋の花びら大回転

【第74話】美男子マッサージ前編
「若い男の子に身体を(できればおっぱいも)揉んでもらいたい…!」
そんなおばさんのささやかな欲望をかなえるべく美男子揃いのマッサージに行ってまいりました。
場所は、都心から離れた某県某市。
中に入ると、松平健じゃない方の松ケン似のお兄さんが出迎えてくれました。覚悟していたものの、やはりいきなり目の前にイケメンが現れると腰が引ける。
今から数分後にはこのお兄さんにあんなとこもこんなとこも揉まれてしまう…!!
と考えるだけで変な汗が噴き出しました。
アジアンテイストな落ち着きのある待合室で挙動不審なおばさんを、イケメンがニコニコと誘導してくれます。
通されたのは、カーテンで仕切られた個室。ふかふかの簡易ベッドに大きなバスタオルが引いてありました。心地よいBGMに、ぼんやりと薄暗い間接照明と、タイマー、ローション。
あれ、間違えて風俗にきちゃったかな? とキョロキョロする私に、イケメンが、
「服を脱いでバスローブに着替えて下さい。シャワールームにご案内します」
と、ニッコリ。
この状態でシャワーなんか浴びたらもうやることは1つじゃないの…? と困惑しつつ、シャワーで念入りに(それはそれは念入りに)股間を洗い、紙のパンツ(紙のパンツ!)をはいて、再び個室へ。
いよいよマッサージの開始です。まずは肩から。イケメンの長い指が、瓦みたいに硬く張ったおばさんの肩に食い込みます。もうそれだけで射精しそうです。ついてないけど。
優しく力強くコリをほぐされ、ヨダレが垂れそう。めっちゃ気持ちいい。
「マッサージよく行かれるんですかー」
「近所の接骨院にたまに…肩がつらくて」
「確かにかたいですもんねー」
みたいな会話をしつつ、バスローブを脱いでアロママッサージへ。
「バスローブを脱いで」って簡単に書きましたけど、若くてかっbrこいい男子に「じゃあ次はバスローブ脱ぎますねー」と言われた時の衝撃ね。
脱ぐの!?(私が!?)
(あなたも)脱ぐの!?
っていう2波がほぼ同時に来ました。残念ながら脱いだのは私だけでしたが。
紙のパンツ一丁で背中にバスタオルをかけられただけの無防備な姿となり、なんだか気恥ずかしい。紙のパンツが濡れて穴開きそう。
うつ伏せに寝て、お尻から太ももにかけてのアロママッサージが始まりました。
「今日はお仕事帰りですかー」
「お酒好きなんですかー」
と、なにげない世間話をしつつ、たるみきったおばさんの下半身をブルンブルンいわせて揉みほぐしてくれるイケメン。結構際どいとこも攻めてくれるので、マッサージAVで隠し撮りされてるお客さんの気分です。
しかし、その時急展開が!!(続きます)

藍川じゅん
元ピンサロ嬢。アダルト誌にてコラム連載中。著書『大好きだって言ってんじゃん』(メディアファクトリー)が好評発売中!