> 女ゴコロ開放コラム スッキリ!! > 恋の花びら大回転 > #6 恋するキャバレー

恋の花びら大回転

恋の花びら大回転

【第6話】恋するキャバレー

2014.1.7

私、いい歳して「恋したーい☆ヤッピー!」と24時間365日浮ついてるんですよ。
脳内常夏。気持ちだけはイタリアの種馬。バブル期の大学生より軽薄な自信ある。
ここまでくるとちょっとした精神疾患かな?と疑い始めています。

この有り余る恋愛への欲求を疑似恋愛にぶつけ、そこで生じるエネルギーをお金に還元することはできないだろうか?と、軽薄なりに考えてみたんですよ。
大人の疑似恋愛といえば、華やかな水商売の醍醐味。
ピンサロ引退から4年を経て、都内の某キャバレーに返り咲いちゃいました。
藍川じゅん、パートのおばちゃんから夜の蝶ことホステスに転身です。

まあ、恋愛がどうのエネルギーうんぬんっていうのは嘘っていうか、後付けですけどね。
ただ生活のためにアルバイト始めただけなんだけどね。

とはいえ、実はすでに挫けそう。
だってお酒弱いし。顔でかいし。足太いし。
お店で借りたドレスぴっちぴちだし。布足りなくて乳輪が若干はみ出たりするし
そもそも服着てる男の人怖いし(お●んちんが出てないから)。

あと、私の場合はお客さんに恋しちゃう可能性100%なのが怖い。
恋されてナンボの商売だっつーの。
お前が恋してる場合じゃないっつーの。

キャバレーとは、バンドの生演奏があって、ショータイムがあって、ホステスさんと社交ダンスも楽しめちゃったりする昭和のお父さんたちの社交場。
お客さんの年齢層も50代以上と高めで、広い店内を見渡すと介護レベルのお爺ちゃんも若干混ざってたりする。
死んでることに気付いてない人とかも多分来ちゃってる。
エネルギッシュな昭和を生き抜いた男たちを手玉にとれるくらいだから、先輩ホステスさんたちはプロ中のプロなわけですよ。
どんなにお酒飲んでても、すげー冷静。同じテーブルの状況だけでなく、他のテーブルに座ってる指名客もちゃんと観察してる。
あと、優しくイチャイチャしつつもお客さんが調子に乗り過ぎた時にはピシャリと叱ってあげる厳しさがある。
さすが男の心を掴んでお金を動かす疑似恋愛の達人ですわ。
私みたいに「このお客さんのこと好きかも~」って思うとその人のことばっか考えちゃって周りが見えなくなる馬鹿とはレベルが違う。

強く美しい女たちの世界に、浮ついた気持ちのまま飛び込んでしまった33歳小太りのおばちゃん。
初めてついたお客さんの第一声が「田舎から出てきた娘みたいだね~」でした。
包んでー! オブラート的なものにー!

そんなわけで、唐突に「恋するキャバレー編」が始まっちゃいましたが、初老紳士たちとのラブラブ疑似恋愛の様子をお伝えしていきますので、よろしくね☆



ガチでオススメ!!のお店

藍川じゅん

藍川じゅん

元ピンサロ嬢。アダルト誌にてコラム連載中。著書『大好きだって言ってんじゃん』(メディアファクトリー)が好評発売中!

コラムトップページへ

お仕事検討中BOX

お仕事検討中BOXの使い方

お仕事検討中BOXへ