フ～ゾクな人々
お客さんと恋に落ちる風俗嬢たち
今まで、実にたくさんの風俗嬢のインタビューを行ってきた私ですが、
ふとしたきっかけで「コイバナ」に花が咲いたりすることもあります。
以前にも書かせてもらったように、
彼氏持ちの風俗嬢も多く存在しているので、
そんな彼の自慢話が中心になるのですが、
時々、お客さんとの「コイバナ」を耳にすることもあります。
お客さんがお店の女の子に恋愛めいた感情を抱けば、
何度も通ってくれるリピーターとなるのですから、
お店としてもありがたいところです。
相手に惚れさせるためには、
こちらも擬似的な恋愛感情を持つのが効果的ですので、
お店の
スタッフの中には
女の子にそういう指導をするというケースもあります。
でも、人間のキモチはそんなに簡単に割り切れるものではありません。
その擬似的な感情がいつの間にか…なんて、
よくあるパターンのようです。
しかも、相手がちょっと自分の好みのタイプで、
何度も通ってくれれば親近感も沸くものです。
嫌なお客さんの相手をした後に、
ホッと安心できるようなお相手が現れれば…
恋に落ちてしまうことだって充分にあり得るわけです。
池袋のホテヘルに勤めるA子ちゃん（20歳）は、
店のお客さんとして知り合った彼と付き合ってから半年経つといいます。
「それまで付き合っていた彼には、嘘を突き通していたけど、
今の彼とは最初からこのお仕事を理解したうえでの付き合いなんで
ものすごくラクですね」
その彼は、A子ちゃんに一目ぼれして、
何度もお店に通ってくれたのだといいます。
もちろん、A子ちゃんも「いい感じの人だな」と思っていたようです。
「心配事といえば、元々風俗が好きなので、
私に隠れて他の店に行くんじゃないかって…
彼は、『そんなことないよ』なんていうけど…すっごく不安です」
渋谷のデリヘルで勤務するB子さん（24歳）は、
お店で知り合った40代の妻子持ちの男性との不倫関係を続けています。
「最初に会ったときに『素敵な人だな』って思いました。
だから、その日のサービスにも熱が入っちゃって…。
別れ際に頂いた名刺にケータイの番号が書いてあって、
私から電話しちゃいました」
それから定期的にデートを重ねるようになったというB子さん。
デリヘルの仕事を始める前は、
まったく出会いもなく寂しい日々を送っていたといいます。
「だから、彼と出会えただけでも、
本当にこの仕事をやってよかったと思います」
いくらお仕事上の関係とはいえ、
何度も肌をあわせていれば「情」が移ってしまうものです。
理性ではコントロールできず、お仕事と割り切れないのが、
やっぱり「男と女の関係」っていうものですよね。
「恋」は頭で判断するものでなく、心で反応するものですから。
まあ、そんなわけで、今日はここいらへんで。
次回の「フ～ゾクな人々」は11月21日アップの予定です。
葛飾ぽんず
快楽系ライターとして、風俗、夜遊び情報、グルメ、旅行などのジャンルに精通。ライブドア、スポニチWEB、MANZOKUなどでコラムや取材記事を連載中。
