フ～ゾクな人々
知られざる“エステ”業界の裏話～その2～
高収入アルバイトの世界で頑張る女性たちへの
直撃インタビューを生業としている私ですが、
その中から決してメディアには公開できない
彼女たちの本音をピックアップ、匿名の記事にて
こっそりみなさんにご紹介するこのコーナー。
今回は前回に引き続き「エステ」について。
一般的なエステと勘違いをして応募してくる女のコに
仕事内容を説明しても、
「それでもいいから働きたい」というコが多いという
話を紹介してきました。
エステ経営者の証言はさらに続きます。
「面接の時に『手だけでOK』というと、
皆さん安心した顔をされます。
もちろん、店によってはもっと過激なサービスも、
というところもありますが。
それに着衣についても、店によって方針はさまざま。
店側が用意した白衣などのコスチュームのままでOKの店や、
下着姿になる店、あとはトップレスや、それ以上の場合も…。
うちの店はトップレスでお願いしていますが、
お客様からのボディタッチはNG。
だからなのか、女性の間でも『ライトなサービス』という
イメージがあるのかもしれません」
たとえトップレスのサービスがあったとしても、
女のコの中では『これは風俗ではない』という意識があるのではと
経営者の方は指摘します。
では、そのあたりの感覚について、
実際に働いている女性の話を聞いてみることにしましょう。
「ボディタッチがなくって手だけのサービスだし、
お客さんもリラックスが目的できているので、
時間中はいやらしい雰囲気にはなりません。
メインのサービスはあくまでアロマオイルを使った
肩や背中のマッサージですから、
自分の中では風俗してるって意識はありませんよ」
そう語るのは都内にある人気エステで勤務する未来ちゃん
（仮名・23歳）。
本格エステティシャンを目指して目下勉強中という彼女にとって
この仕事は、その目的を達成するための
通過点に過ぎないと言います。
とはいえ、同じエステといってもずいぶんと感触は違いますが。
抵抗みたいなものはなかったのでしょうか？
「あまり考えたことはありません。
あくまで身体のある一部に触れるか触れないか、
の話だけですから。
たったそれだけのことでスッキリしていただけるのなら…
そういのもアリかなって思っています」
さらに未来ちゃんは続けます。
「うちの店は50代以上の男性から圧倒的な人気を集めています。
正直言って、肩や背中のマッサージといっても、ほとんど素人技。
でも、自分の娘に肩を叩いてもらうような感覚だという方も
いらっしゃって、かなり好評ですね。
私たちも心を込めてご奉仕してますし…。
癒しを求めている男性がお仕事の合間や帰宅途中で
ぶらりと寄っていかれるのには
ぴったりのお店なんじゃないでしょうか」
働く側の女性には、『これは風俗ではない』と認識されていて、
ごく普通の素人の女の子が集まりやすいエステ業界。
そして、そんなごく普通の素人の女のコが、
少しエッチな癒しを与えてくれるということで、
男性からの圧倒的な支持を集めています。
この絶妙なバランスが保たれているからこそ、
エステ業界は相変わらず元気なわけですね。
と、いうことで、今日はここいらへんで。
次回の「フ～ゾクな人々」は12月4日アップの予定です。
葛飾ぽんず
快楽系ライターとして、風俗、夜遊び情報、グルメ、旅行などのジャンルに精通。ライブドア、スポニチWEB、MANZOKUなどでコラムや取材記事を連載中。
