フ～ゾクな人々
プロダクションという世界～その2～
高収入アルバイトの世界で頑張る女のコたちへの
直撃インタビューを生業としている私ですが、
その中から決してメディアには公開できない彼女たちの本音をピックアップして、
匿名記事にてこっそりご紹介するこのコーナー。
今日は、前回に引き続き「プロダクション」で頑張る女のコのお話を
紹介したいと思います。
池袋にある某プロダクションに登録しているA子さんは、
元看護婦という経歴を持つスレンダー美女。高校生の頃から、
タレントという仕事にあこがれていたそうです。
「でも、現実は厳しいんですよね。
いろんなオーデションに応募したんですけど、すべて書類審査でアウト。
失意のまま看護の仕事を選んだんです。
でも、夢は捨て切れなかった…」
そんなときに知り合いの女の子から、こういう仕事があるんだけど、
と紹介されて面接に来たというのです。
「もちろん、アダルトな仕事が中心だって知ってました。
でも、演技をしたり、撮影されたりって…
そんな華やかな世界にずっとあこがれていたんです。
その話を聞いた途端に、
今までの単調で退屈な生活が一気にイヤになってしまったんです。
とにかく、ここから抜け出さなくっちゃ…。
そんな思いが私を突き動かしていました」。
そんな強い決意で、この世界に足を踏み入れたというA子さん。
けれど最初から主役級の仕事はもらえません。
「企画モノから入るわけですよ。『匿名主婦』みたいな役ですね。
AVの撮影現場って、ものすごく真剣みがあって、
想像以上に厳しいプロの世界でした。
でも、嬉しかったのは、私みたいな脇役でも、
スタッフがちゃんと女優扱いをしてくれる。
そして、みなさんが真剣に撮影している姿に触れると、
こちらもきちっとやらなくっちゃって気持ちになるんですよね」
撮影の現場はかなりハードだと聞きます。
早朝から始まって、深夜までかかることも度々。
それでもA子さんは苦痛に感じないといいます。
「充実していますよ、とにかく。専属のマネージャーがいるので、
本当に彼と二人三脚で頑張ってます。健康管理が重要ですよね。
看護士時代より食事や睡眠に気を使ってますよ。
だって、体調崩して撮影に参加できなかったら、
周囲の皆さんが困っちゃいます。そんな迷惑は掛けられません」
スタッフとの共同作業の中で、
ひとつの作品を作り出す喜びを実感したという彼女に
将来の夢を聞いてみました。
「最近、ようやく単独作品へ出演できるようになりました。
作品の中で演技をすることが楽しくって仕方がありません。
将来は、Vシネマなんかに出演できるような女優になれたら、
なんて思っています」
瞳をキラキラ輝かせながら、そんな風に語ってくれた彼女。
やっぱり、夢を持っている人って素敵ですよね。
本当に頑張ってもらいたいものです。
そんなわけで、今日はここいらへんで。
次回の「フ～ゾクな人々」は4月17日アップの予定です。
葛飾ぽんず
快楽系ライターとして、風俗、夜遊び情報、グルメ、旅行などのジャンルに精通。ライブドア、スポニチWEB、MANZOKUなどでコラムや取材記事を連載中。
