風俗嬢チエの風俗嬢ってどないやねん!!

暴力スパンキング男(後編)
プレイの一貫と言っても、自分を罵倒される言葉は嬉しくない。
だんだん腹が立ってきた。
「いたい!お尻は痛いよぉ!」
悲痛に叫ぶと、ようやくローションを塗ってくれた。
………ほっ。
ありがとう気付いてくれて。
最初からそーしてちょーだいよ。
……てかちょっと、まだお尻責める気なの…??
そして今度は、すんなり指が挿入され、
ズコズコとピストンを始めた。
「オラオラオラオラッ!何よがってんだよ!
ケツで感じてんじゃねーよ!淫乱め!」
再び暴言を吐き出すオトコ。
もーいいよ。どーにでも罵倒してちょーだいよ。
痛みがなくなり気持ちがラクになったチエは、
乗ってあげることにした。
「あふんっあぁん!気持ちイイの!」
「気持ちイイんか!淫乱め!
今日もこの穴からキタネェうんちしたんだろ!
えぇ? どんなうんちしたのか言ってみろ!!」
…………はぁ?
なんちゅー質問してくるんだお前は。
「どんなうんち」?
なんて答えリャいいのよ。
チエは精一杯考えた。
「オンナが出すうんちで、オトコが興奮するのは
どのようなウンチでしょうか?」
もしそんな問題が試験に出たら、受かるのは
みんな変態かバカかどっちかだね、絶対。
しかし考えている余裕はない。
早く何か言わなければ、チエの肛門が限界だ。
「……ち…」
「あぁん!?」
「ちっちゃいウンチ……」
……やってしまった……
なによちっちゃいウンチって!!
ちっちゃかろーが、大っきかろーが、ウンチはウンチでしょ!?
なにをカワイ子ぶってるんだ私!
「ぶははははははっ!!」
…とたんに、オトコが吹き出しながら手を止めた。
「ちっちゃいウンチか!!ぶぁはははははっ!」
笑い転げて、プレイどころではなくなってしまった彼。
一気に空気はなごみ、プレイはそこで中断してしまった。
シャワーを浴びながら、
「ごっごめんなさい。雰囲気こわしちゃいましたね…」
ここまで頑張ったのに、射精させずに終わってしまったことが、
情けないやら申し訳ないやらで、チエが恐縮してしまっていると、
彼は「いいよいいよ。充分興奮させてもらったし。
ごめんな、痛かったやろ?」と言った。
「いえ…」
「しかし、ちっちゃいウンチかぁ~ぶくくっ☆最高やな!
これからはイメクラ行くたびに、女の子に聞いてみよっ!」
………いやいやいや。
やめてあげてください。
確実に、世の中から風俗嬢が減っちゃうよ。
その人は、「また来るよ」と言って、笑顔で去って行きました。
………ちゅーか………
イメクラの意味を間違っている。
あんたが行くべきは「SMクラブ」だよ。
次回の「風俗嬢ってどないやねん」は7月10日アップの予定です。
チエ
大阪・ミナミの風俗3ねんせい。一緒に暮らしている彼にバレることなく仕事を続け、ガッポリ貯めこんでいる。