風俗嬢チエの風俗嬢ってどないやねん！！
”愛され風俗嬢”になるために～第１話
メリークリスマス！！
子供にも大人にも、風俗嬢にも
平等に訪れる素晴らしいイベント・クリスマスですな☆
この時期はどうしてもヒマになる風俗事情・・・
なぜなら普段私たちに愛を注いでくれるサラリーなお客さまたちも、
この日だけは家族のためだけに愛を注ぎに帰るからや。。。
これは風俗に限らずキャバクラでも同じ現象が起きるらしい。
つまりこの日の売り上げは、ほとんどが
独身男性によって補われることになるので、
みんなロンリ―な独り身男性陣に、
この上ないほどの愛を注いであげるんやで！！
その後の自分の指名率が大きく変わる大事な日やで！！
そうはいっても、この日が逆にやたらと忙しくなる嬢もおる。
それは、指名客さんがガッチリついてる風俗嬢や。
前回の記事でも書いたように、チエもそのひとりである。
コレは自慢やなくてホンマにそう。
家族がいても彼女がいても、
それとは別で自分を愛してくれてるお客さんは、
あえてクリスマスに自分に会いに来てくれる。
クリスマスプレゼントを抱えて。
それは、『大事な日だからこそ会いに行きたい』と
思ってもらえるくらい、
普段からこちらがそのお客さんを愛してあげているからや。
流れ作業のようにお客さんにサービスし、
指名で返って来てくれても『ラッキー』程度で流してしまう
お仕事をしていては、この愛は築けない。
ひとりひとりを『客』ではなく『恋人』として見て、接して、
愛せる嬢だけが、このクリスマスにべらぼうに忙しくなれるんや。
難しいけど、『愛を作れる風俗嬢』になれたら、
それは素晴らしい風俗嬢なんやで。。。
今回は、そんな『愛される風俗嬢』になるキッカケを作ってくれた
あるお客さんとの出会いを、ちょっと書いてみようと思います。
『愛され風俗嬢チエちゃん』の、
ながーいながーい誕生までのお話や。。。
チエが風俗嬢になって３カ月ほどたった、
あれは数年前の７月やったわ。
チエにとって「初めて指名客になってくれた江口さん」が
この日も６０分で来店してくれてたんや。
「江口さん！また来てくれたん！？」
「急に顔見たくなってね」
「うれしい！ありがとう！！」
江口さんは、チエを初めて「１人の女」として
気に入ってくれた人やった。
新人風俗嬢のへたっぴなサービスに嫌な顔一つせず、
「一生懸命サービスしてくれてありがとう」って、
イカずに帰った翌日に、また会いに来てくれた
変わったお客さんや(笑)。
チエのカラダだけでなく、「顔を見に」来てくれる江口さんが、
チエは大好きやった。
それまでは「抜き道具」として扱われる毎日に苦痛を感じ、
早く風俗を辞めることばかりを考えてたチエにとって、
江口さんの来店は、いつもチエに元気をくれてた。
江口さんは毎回、ケーキやら本やら、
チエが喜ぶお土産を持ってきてくれてた。
サービスを一切せずに、一緒にケーキを食べながら
おしゃべりするだけの日もあった。
そんな江口さんとの時間がチエにはすごく幸せで、
江口さんもまた、幸せそうに笑ってくれてた。
その日も、チエがオススメしたデパ地下のケーキを
並んでまで買ってきてくれて、楽しくおしゃべりしてたんやけど、
もう少しでアラームがなるという時、江口さんが
「よかったら、チエちゃんの携帯を教えてもらえないかな？？」
となんだか緊張した面持ちで聞いてきたんや。
それまでチエは、お客さんから携帯を聞かれる
という経験がまだなかった。
なので特に何も考えずに、「いいよぉ～」と
携帯のアドレスを教えてあげたんや。
江口さんはまるで一か八かの賭けに勝ったかのような顔で喜んで、
自分の携帯にチエの携帯アドレスをしっかりと登録してた。
その喜び様に、「大げさだなぁ」と思いつつも、
これからもっと逢いに来てくれそうな予感に、チエは心踊っていた。
しかしこれが「大げさ」ではなく、
ホントの大きな「ミス」だったことに、
この頃のチエはまだ気付けてなかったんや。
チエが犯した、「ちょっとしたミス」。
それがどれだけこの世界で大きな罪になっていくのかは、
この先のお話や。。。
夜のお仕事の絶対的武器である『疑似恋愛』。
コレをまだ使いこなせてない子。
こなせてるつもりで、大きな間違い方をしている子。
上手に使えるコツを探している子。
すべての嬢に読んでもらいたい。
『愛され風俗嬢』になりたい子たちのための、
大事な大事なお話やで。。。
では、よいクリスマスを！！
・・・・・続く★
次回の「風俗嬢ってどないやねん」は1月8日アップの予定です。
チエ
大阪・ミナミの風俗3ねんせい。一緒に暮らしている彼にバレることなく仕事を続け、ガッポリ貯めこんでいる。
